Reduction, KT.3882 (2017), H 80 × W 65 × D 45 cm
KT.3882 photo: Tomas Svab

“Kondō Takahiro: Surging Waves: Special Exhibition in Commemoration of the Tenth Anniversary of the Great East Japan Earthquake”

東日本大震災10年追悼特別展 近藤高弘「波動」

2021-10-19/2021-11-23

Izura Institute of Arts and Culture, Ibaraki University , Kitaibaraki , Japan

External Link
Description
岡倉天心(覚三)が五浦に土地を求めたのは 1903(明治 36)年の 5 月頃のことでした。天心は五浦の地をいたく気に入り、2年後には六角堂を構え、ここを拠点としてボストン美術館勤務などの国際的な活躍をしました。1906(明治 39)年には日本美術院を五浦に移し、各界の名士を招待して「仲秋観月会」を開催しました。「観月会 2021」はこの催しを偲んで開催するものです。
また、今年は東日本大震災から 10 年を迎えました。研究所のある北茨城市も甚大な被害を受け、研究所も大津波で六角堂が流出するなど被災をしました。節目の年を迎えた今年の観月会は大震災の追悼の意も込めたいと思います。
京都の染付磁器の伝統を継承しつつ、積極的に現代アートの世界で活躍する近藤高弘さんは、大震災直後より芸術活動の幅を拡大し、京都の他に東北にも制作拠点をおき、東北の土と登窯でつくった 2000 個の陶器を被災者に届ける「命のウツワ」の活動を行うとともに、黙祷する自身の姿をうつした坐像シリーズ《Reduction》をつくりあげました。研究所はこれらの作品を初めて見たときから、いつか復元された六角堂で坐像を展示したいと願っておりましたが、今回、その思いが実現しました。現在、坐像はボストン美術館やシアトル美術館、フランス国立ギメ東洋美術館など国外の美術館に収蔵展示されています。今回の特別展によって六角堂から海を望み、国境を越えた追悼の共鳴の輪を生み出したいと思います。
旧天心邸では、大地と水の生々流転をテーマにした近年の白磁大壺を展示するほか、「命のウツワ」のために制作した茶碗の一部を展示します。ご来場のほど、どうぞよろしくお願いします。

フライヤー:http://rokkakudo.izura.ibaraki.ac.jp/wp-content/uploads/2021/09/20210826波動フライヤー.pdf

会場: 茨城大学五浦美術文化研究所[六角堂・天心邸]
〒319-1701 茨城県北茨城市大津町五浦727-2 
Tel.0293-46-0766

会期:2021年10 月19日㊋~11月23日㊋㊗
月曜日休館 11月22 日㊊は開館
開館時間 8:30 ~17:00(10 月)、8:30 ~16:30(11 月)

主催:茨城大学五浦美術文化研究所
入場料:400 円(中学生以下無料)
各種割引等についてはホームページをご覧ください http://rokkakudo.izura.ibaraki.ac.jp/access

お問い合わせ
茨城大学研究・社会連携部社会連携課
〒310-8512 茨城県水戸市文京2-1-1 
Tel.029-228-8425
Email: 6kakudo@ml.ibaraki.ac.jp